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イケメンのみならず。

ド直球なお願いで恐縮ですが、下記長いんですけど、ぜひ読んでください!

市川海老蔵さん、市川猿之助さん、坂本龍一さんなど、著名人との交流も深い能楽界のサラブレッド、亀井広忠さん。能楽囃子の大鼓方で、人間国宝・亀井忠雄さんを父に持ち、若い時から活躍しているチョー売れっ子です。厳しい中で修業されてきたであろう凛とした空気を纏い、舞台での立ち居振る舞いや所作を見ているだけで引き寄せられてしまう美しさがあります。現在40歳にして、貫録さえ感じる…。

そんな広忠さんが主催する「広忠の会」が11月29日~12月2日にかけ、3回公演で行われます。これがまぁ、大注目なのです。注目ポイントがありすぎるので、もう列記しちゃいます。

 3回いずれも、シテ方(能の主役)が若手イ・ケ・メ・ン♪
② シテ方以外も、若手から中堅の注目株を中心に、ところどころに重鎮を配する絶妙なキャスティング。
③ 公演の構成が、お祝いもの(三番叟)、本狂言、一調、仕舞、舞囃子、能と、もう説明は省きますが、3公演を通して、能楽を四方八方から楽しんでもらおうという心意気。
④ 3公演すべて場所を変え、しかもいずれも座席数が100~300ぐらいのコンパクトな会場。

①~③だけでも、かなり工夫を凝らしたプロデュースですが、④には感動しました! ご想像いただける通り、会場の座席数が多いほうがチケット収入も増えるため、キャスティングにこだわればこだわるほど座席数は重要になってくるのです。純粋に多くの人に見てもらいたいというものある。さらには、大きな会場の方が「箔がつく」という側面もあるでしょう。広忠さんのこれまでの主催公演は、主に国立能楽堂など座席数600前後の大きめの会場で行われてきたはずです。しかし、今回これをバッサリと切り捨て、敢えてコンパクトを選んだ(んだと思います)。

なぜか。

これは私の勝手な想像ですが、理由は、「本当に能楽の魅力・迫力を楽しんでもらいたいから」ではないでしょうか。舞台と客席の距離が近いと、見えてくるもの、聞こえてくるものが違います。空間がコンパクトだと、演者の気が満ちわたり、身体に伝わってくる振動が違います。繊細な美、大胆な力、どちらも能楽の魅力。それを本当に伝えたいから、敢えての選択だったのではないかと。

若手を中心にしているのも、次世代の能楽師を力づけ、若いお客さんにも足を運んでほしいという願いだと感じます。さらには、個人の主催で3公演を打つこと自体、かなり珍しい。広忠さんの覚悟が見えます。

チケットは8000円。一般感覚からすると正直高いです。でも、日本の大切な文化を伝え磨いていこうというこの若者の心意気。「私たちはすごい文化を持ってるんだなぁ」って、噛みしめることができるのではないでしょうか。

◆詳細はこちら: http://www.sankyokai.com/performance.html

※3公演すべて、内容・出演者が異なるので、くわし~く見てみてくださいね。
見てもわからない場合は、シテ方の好みで決める(笑)
舞台では能面つけていて、顔見えないけど(笑)
ここんにご相談いただくと、アドバイスできるカモ!?
あ、回し者じゃないですよ~(笑)

 

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