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201411/12

子供は大人の父親…無限の感性を開き伝統を継ぐ

「子供は大人の父親(The child is father of the man.)」

これは、イギリスの詩人ワーズワースの詩の一節で、”子供のころの純真な心を持ち続けることは、大人になっても大切で、そこから気づき学ぶことは多い”という意味が込められているそうです。

子供の頃の記憶を辿ってみると、楽しいと感じたことは出来なくても繰り返し繰り返し挑戦し、周りが飽きれる程没頭したものです。そして、その頃得た感性は未だ色あせることなく、大人になっても様々なところで価値観として表れています。

伝統芸術振興会が主催する「子どものための日本文化教室」は、3歳〜小学6年生までを対象とした日本文化のお教室です。

現在、伝統芸能を楽しむ私たちは、自分の中に埋もれる日本人としてのアイデンティティに刺激されているのかもしれない。また、もしかしたら現代の西洋化された文化環境の中で「異文化」としての魅力に魅かれているのかもしれません。そして、そんな私達が大人になって、衝動に突き動かされて伝統芸能のお稽古に参加すると、最初に驚くのが日本の文化特有の間合いなのではないでしょうか?少なくとも私自身は実際に体験するまで思ってもいなかったのですが、日本の伝統音楽の持つテンポや、茶道のお作法に含まれる動作や間合いの取り方に、自分でも驚く程慣れることが出来ませんでした。これは、子供のころから身に付いているセンスや習慣と共に、一生懸命頭で考えながら身体を動かそうとする特に大人だからこその癖が関係しているのではないかと思っています。

純粋に物事を受け入れ吸収していく、柔軟でしなやかな感性を持った子どもたちは、与えられた体験を驚く程忠実に体現していきます。そして、与えられた環境の中で楽しみ方を見つける創造力も豊かです。日本に生まれ育ったからこそ、日本の感性を知って欲しい。それだけではなく、今、大人になって知ったこの奥深く洗練された豊かな世界に子供の頃から触れて、人生に色を加えてもらいたい。さらには、日本文化を楽しむ子どもたちの存在に刺激を受け、伝統芸能に興味をもち楽しむ大人達が増えて欲しい。そんな思いを込めてご紹介したいお教室です。

そして単純に…参加した子どもたちの様子がとっても楽しそう!
お子さまの参加を検討されるお父様、お母様。一流の先生方のお稽古を間近に見ることが出来るだけでも通う価値あり!
子どもたちに刺激されて一層日本文化に興味を持つこと間違いなしです。


子どものための日本文化教室

国際化や情報化が進み、子どもたちをとりまく環境は、日々急激な速さで変化しています。英語や通信技術といった手段ばかりでなく、日本人として自国の文化等を知り、場にふさわしいふるまいを身につけ、広く他国の人々と関わっていく力が必要とされています。
日本には、世界に類をみないほど豊かな文化や芸術があります。これらは、日本の風土や四季の移ろいを楽しむ日本人の感性が、長い時間をかけてつくりあげてきたものです。
これからを生きる子どもたちが、幼少の時期から、我が国一流の芸術や文化に触れ、さまざまな人たちとの関わりを通して、成長し、発達していくことを願います。(伝統芸術振興会HPより)

【指導内容】
毎回の文化教室のテーマに、四季の生活様式を取り入れ、能楽を中心として日本音楽、美術、歴史、自然、古典文学や、茶道、三味線などに触れ、礼儀作法(心のコミュニケーション)を身につけるようなカリキュラムを組んでいます。また、夏休みには、親子で「夏休み親と子の能楽教室」に参加し、文化教室の仲間だけでなく、親子や家族などと一緒に国立能楽堂にて能楽を鑑賞する機会も含め、内容を構成しています。

【指導講師】
<能楽>
観世 喜正 観世流シテ方
一噌 隆之 一噌流笛方
大倉源次郎 大倉流小鼓方 十六世宗家
柿原 弘和 高安流大鼓方
観世 元伯 観世流太鼓方
山本 則孝 大蔵流狂言方
<茶道>
岩田 宗冨 裏千家教授 幼児児童茶道教室主宰
<文様>
樹下 龍児 文様研究家・装飾文様デザイナー
<長唄・三味線>
東音石川賀要子 長唄三味線演奏家 長唄東音会所属

<幼児・児童担当>
本多 左保美 千葉大学教育学部教授
<能楽指導コーディネート担当>
柏山 聡子 宝生流シテ方
<顧問>
伊藤 朗 元青山学院初等部長

【募集要項】
●募集対象・定員 幼児部:15名(平成27年4月時点で3歳以上の未就学児)
         小学生部:1年生〜6年生 15名×2クラス
●日程 年20回 土曜午後(各クラス 1回1時間)
●会場 日本女子大学桜楓館、目白庭園赤鳥庵、赤坂茶道教場、国立能楽堂 ほか
●初年度所要経費 幼児部:18万円、小学生部:20万円
●お問合せ/お申込み 一般財団法人 伝統芸術振興会
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-9-5-406
TEL:03-6804-5396(平日10時〜18時) FAX:03-6804-5397
HP:子どものための日本文化教室

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