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12月のピックアップ公演

あれよあれよという間に今年も師走を迎えてしまいましたよ。観劇納め、観劇始めにもオススメの公演を今月もあれやこれやご紹介しまーす。


――<舞踊>――――――――――
★アンテナ立てといてや~
名古屋能楽堂20周年記念事業 特別公演「琉球舞踊と組踊」
日時:12月6日(水)18:00開演
場所:名古屋能楽堂
料金:全席指定 6,000円
詳細

名古屋へ行ける方、ぜひ!沖縄の三大人間国宝が勢ぞろい。しかも音響抜群(のはず)の能楽堂。沖縄の柔らかな洗練の極みにぜひ触れてほしい。2019年は組踊の誕生からちょうど300年。これから本土で見れる機会も増えるはずなので、「琉球舞踊」「組踊(くみおどり)」へのアンテナピッと立てといてね!

★静謐な舞の世界を能舞台で
吉村流 上方舞吉村会・別会
日時:12月10日(日)14:00開演
場所:銕仙会能楽研修所
料金:5,000円(一部・二部通し)
詳細

幾つかある上方舞の流派のうち、現在は東京に拠点をおく吉村流の公演です。動きを削ぎ落とした繊細な表現が魅力の上方舞ですが、吉村流は中でも「優艶」とされる流派。お家元・吉村輝章さんの舞は、ちょうど先月NHKにっぽんの芸能で放送された「古道成寺」や、国立劇場主催の舞の会での「たぬき」など拝見出来る機会があったので、技巧にとんだ演目を悠々と味わい深く舞われる姿に目を奪われた方もいらっしゃるのでは。この会は稽古場の勉強会とのことで、輝章さんはじめ門下の舞踊家の方々がご出演。歌舞伎的な日本舞踊とは趣の異なる、静謐な舞の世界をぜひ。

★心のカメラで全演目録画して永久保存したい
坂東玉三郎 初春特別舞踊公演
日時:1月2日(火)~26日(金)
場所:大阪・松竹座
料金:1等席18,000円、2等席10,000円、3等席7,000円
詳細
12月5日(火)~チケット発売

これは観たい。歌舞伎役者さんにとって日本舞踊は必須科目。中でも、この方の踊りはまた観たいな!と思わせてくれる役者さんが何名かいます。玉三郎さんは言わずもがなですが、若手の中で中村壱太郎さんは特に魅力的。お祖父様が坂田藤十郎さん、お父様は中村鴈治郎さん、お母様が日本舞踊家の吾妻徳穂さんという稀有なお血筋もあろうかと思いますが、加えて「ひじょうに勉強熱心」と玉三郎さんも高く評価されている努力家の壱太郎さん、一心に精進を続ける姿がまぶしいです。完璧な美しさを追及する玉三郎さんの踊りと、イキイキと躍動する壱太郎さんの踊り。お正月からなんて嬉しい顔合わせ!

――<邦楽>――――――――――

★音楽もお顔ぶれもキラッキラですよ
七代目清元延寿太夫襲名三十周年記念「延寿會」
日時:2月26日(月)第1部10:30開演/第2部19:00開演
場所:歌舞伎座
料金:第1部11,000円(自由席)/第2部1階桟敷席20,000円、1等席18,000円、2等席10,000円、3階A席5,000円、3階B席3,000円
詳細
12月18日(月)~チケット発売

清元延寿太夫さんの30周年記念の公演に合わせて、ご長男の清元昂洋さんと、二男で歌舞伎俳優の尾上右近さんが襲名されるお祝いづくしの公演。語り物の三味線音楽の中でも特に高い声で情感豊かに語られる清元節に、たっぷりと浸れる嬉しい機会です。歌舞伎舞踊曲として発展した清元らしく、第一部の最後や第二部には舞踊演目が並び、ご出演陣の顔ぶれも目がくらみそうな華やかさ!キラキラと粋な江戸の音楽に、この日は一日どっぷり陶酔したい。

――<能楽>――――――――――
★こんな“芸能人”、もう現れない
萬狂言新春特別公演 野村萬 米寿記念
日時:1月8日(月祝)14:30開演
場所:国立能楽堂
料金:松席12,000円、竹席10,000円、梅席7,000円(小~大学生4,000円)
詳細

野村萬氏。88歳で現役。アンビリーバブルな力強さと存在感。舞台上でのその芸格は唯一無二だと思う。人間国宝で、立派な肩書をたくさん持った方ですが、それら全てとっぱらっても、ただすごい。こんな“芸能人”、もう現れないとさえ思う。目撃してほしい。私たちが受け取るものが何なのか。私たちは、それを次の世代に渡せるのか。

★何度だって紹介しちゃう!
国立能楽堂 1月特別公演 宗論・鉢木
日時:1月25日(木)13:00開演
場所:国立能楽堂
料金:正面 6,700円、脇正面 5,600円、中正面 4,400円(学割あり)
詳細

我らのレコメンドでもはや定番となりつつある能楽師・友枝昭世先生のお舞台です。国立能楽堂主催公演はチケット代が他よりリーズナブルなため、こういう豪華な出演陣の公演はすぐに売り切れてしまいます。今回、狂言方は野村萬先生ということもあって競争率はいつにもまして高そうですが、発売日は12月9日(土)です。

★号泣しました
TTR能プロジェクト15周年特別公演「隅田川」
日時:2018年2月12日 (月・祝)
場所:大阪・大槻能楽堂
料金:S指定:8,000円、A指定:7,000円、自由:6,000円、トライアル:3,000円、カンフェティ席(A指定を割引)6,000円
詳細
12月17日(日)~チケット発売

私が能を見始めて3・4回目の公演で、友枝昭世さんの「隅田川」を見る機会がありました。能の知識なんて皆無の状態でしたが、舞台上の友枝さんの存在に胸に迫るものを抑えきれず、静かな能公演で号泣しました。今回、同じ演目・主役に素晴らしい出演者陣をそろえ、再来です。三連休の最終日、大阪です。人間国宝の至芸を見るなら今。演者も生身の人間です。どうか、「いずれ見よう」と思わないで。

★攻めてる公演まとめて3つ。
オーソドックスが一番ではありますが、攻めの姿勢も嫌いじゃない。ちょっと変わった演出、企画、試み、いいじゃないか!「お能ってどんなもんかとりあえず見てみたい」という人には1つめか3つめがトライアル価格としてもオススメ。ちょっとハイブロウがお好みな方はぜひ杉本博司プロデュースのNoh Climaxへ。若手実力派が杉本氏とどんな舞台を作り上げるのか、チラシの内容からはさっぱりわからないけれどきっと何かが起こるに違いない。

普及公演「横浜狂言堂」ニコニコ動画で生中継!
日時:12月10日(日)14:00開演
場所:横浜能楽堂
料金:観覧2,000円/生中継の視聴は、ニコ動会員に要登録(登録無料)
詳細

能公演「Noh Climax」
日時:1月27日(土)13:00開演/17:00開演
場所:セルリアンタワー能楽堂
料金:A席 正面 10,000円、B席 脇正面 10,000円、C席 中正面 8,000円
詳細

能楽の水鏡―映像に映すイマジネーション―
日時:2月12日(月祝)14:00開演
場所:日経ホール
料金:一般 1等3,000円、2等2,500円/学生 1等2,500円、2等2,000円
詳細

――<演芸>――――――――――
★3D話芸。
第13回玉川太福・神田松之丞二人会
日時:12月18日(月)19:00開演
場所:日本橋社会教育会館ホール
料金:全席指定 2,500円
詳細

以前もざっくり紹介した講談師・神田松之丞さん。彼の講談の何がすごいって、語りだけで、その場面の世界が三次元で感じられること。空気の冷たさ、雨水の滴る音、遠くで流れる川、近づいてくる足音。そう、彼の世界には温度と音がある。物語がドラマチックで、没頭してしまう。とにかくチケットが取れない方ですが、この公演はまだあるかも。

――<おまけ>―――――――――
★「めでたい」強化月間。
お正月公演あれこれ
近頃、「めでたい」という感情を忘れつつありませんか?「おめでとう」という気持ちともちょっと違う、「あぁ、めでたいなぁ」というほんわかした気持ち。「めでたい行事」が薄れつつあるからかな。
というわけで、今年の新年はとにかく「めでたい。あぁ、めでたいなぁ」と口ずさんで、ニコニコ過ごしてはどうでしょう。1月10日までは寄席に行けば「初席」、歌舞伎は26日頃まで「新春」ものが盛りだくさん。劇場で新たな年を寿ぎましょうぞ。

壽新春大歌舞伎(1/2~1/26):歌舞伎座。幸四郎家の襲名もあるよ⇒詳細
新春浅草歌舞伎(1/2~1/26):花形(若手のイケてるメンズ)公演⇒→詳細
寄席(1/1~1/10など):とにかくいろんな落語家が入れ代わり立ち代わり。楽しい!
末廣亭(新宿)⇒詳細
鈴本演芸場(上野)⇒詳細
浅草演芸ホール(浅草)⇒詳細
池袋演芸場(池袋)⇒詳細
繁昌亭(大阪)⇒詳細

※次回1月のピックアップ公演の更新はお休みです。

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