© ここん All rights reserved.

8月のピックアップ公演

暑中お見舞い申し上げます。もう1週間もすれば立秋。いよいよ芸術の秋ですね。ということで、今月もここん的おすすめ公演をご紹介。今回は落語が充実してます。暑さは笑いでカラリと吹き飛ばしましょうぞ。

――<文楽>――――――――――
★芸術の秋、上野公園でオープンエア文楽
にっぽん文楽in上野の杜
日時:10月14日(土)~17日(火)12:30開演/18:30開演
場所:上野恩賜公園(噴水前広場)
料金:2,000円
詳細

屋外に設えられた檜づくりの立派な移動式舞台で楽しむ文楽公演。演目は音曲も華やかで人形の動きの多く、ストーリーが分からなくても楽しめるものが2つ。解説もついているので「文楽というものを一度見てみたい」という人には気軽にトライできるいい機会です。今回は藝大とのコラボ企画もあるとか。飲み物・食べ物の持ち込みもOKなので、行楽気分で足を運んでみては。

★語り芸の魅力を味わいに、ぜひ
文楽素浄瑠璃の会
日時:10月21日(土)13:00開演
場所:国立劇場・小劇場
料金:5,000円、学生3,500円
チケット発売:8月11日(金・祝)~
詳細

人形なしの、太夫と三味線だけの素浄瑠璃。人形による視覚的な情報がない分、自分の自由なイメージが広がり、太夫・三味線の描く物語の世界にどっぷりと浸れます。気が付くと物語中の人物と同化し、観客であること、自分が自分であることすら忘れてしまうような幸福な瞬間が訪れたらしめたもの。

――<邦楽>――――――――――
★良い音浴びてください
長唄三味線はじめの一歩 mini miniひなの会
日時:8月11日(金・祝)14:30開演
場所:橋楽亭( 日本橋COREDO室町3、3階)
料金:1,500円
詳細

長唄や三味線には興味があるけど聴いたことがなくて…という方に、どんな初体験をしてほしいかなぁと時々考える。音の響きを肌で感じられるような空間で、至近距離から良い演奏家の音を浴びること。これ理想。で、この公演です。聴き方のポイントなども聞きながら、しっかり演奏が聴ける。「長唄やってるの?へ~面白そうね」と言ってくれたあの人やこの人に、ぜひ良い音を浴びに行ってもらいたい。

★良い演奏陣に支えられて。期待の若手演奏会。
藤舎推峰「笛の会」
日時:10月17日(火)19:00開演
場所:紀尾井ホール・小ホール
料金:4,000円
チケット発売:8月17日(木)~
詳細

邦楽囃子の笛方(篠笛・能管) 藤舎推峰さんの会。30代の若手演奏家として、普段から邦楽や舞踊公演でご活躍ですが、古典以外にもヴァイオリンや津軽三味線と組むユニット「竜馬四重奏」でのライブなど活動は幅広く、楽曲提供も多い。今回の演奏陣は囃子方はもちろん唄も三味線もお箏も嬉しい顔ぶれで、会場も邦楽専用の音楽ホールとして愛されている紀尾井ホールと、良い緊張感が感じられます。推峰さんのこれからを楽しみにしつつ、しっかりと聴きたい。

――<能楽>――――――――――
★ファン待望の再演です!
新作能 紅天女 ~美内すずえ 漫画「ガラスの仮面」より
日時:8月29日(火)18:30開演
場所:観世能楽堂
料金:SS席12,000円/S席10,000円/A席9,000円
詳細

2006年に国立能楽堂で初演された新作能「紅天女」が、「ガラスの仮面連載40周年記念 ガラスの仮面展」の開催を記念して1日限りの再演となりました。「ガラスの仮面」のファンの方もそうでない方も、夢幻能と現代能が交差するストーリー展開、月影千草(役名)による冒頭の語り、劇中で人格を変える仏師(ワキ方)、そして紅梅の木の精(シテ方)による舞など、この斬新な能の魅力にどっぷりとつかっていただきたいと思います。

★一生に一度は観てほしい。絶対。
第21回 厳島観月能
日時:10月18日(水)18:30開演
場所:広島県・厳島神社 能舞台
料金:S席15,000円/A席12,000円/B席10,000円/C席7,000円
詳細

厳島神社の能舞台は海の中に立つ。毎年恒例の観月能。秋の月夜、黒い波の上で幽玄が浮かび上がる。行雲、潮風、波音。暗闇でうごめく自然のエネルギーの中に能が溶けていく。鋭く現れる。いつの間にか観客も、そのうねりに飲み込まれていく。この時空間!先人の感性に心が震える。せめて一度は体感してほしい。人間国宝・友枝昭世さんがシテ(主役)を勤めているうちに。

★特別な一期一会の舞台
長島茂の会 第20回記念公演
日時:10月21日(土)14:30開演
場所:喜多能楽堂
料金:S席12,000円/A席10,000円/B席8,000円/C席7,000円
チケット発売:8月1日(火)~
詳細

喜多流能楽師・長島茂さんの個人の会。今年は20回の節目の会ということで、基本的には家元しか舞えない一人獅子の「石橋」を、お許しを得て舞うのだそうです。思い入れも強いことでしょう。そういう特別な舞台は見てる側にも何か伝わってくるものがあるのではないかと思います。舞台はいつも一期一会ですが、その中でも特別な一期一会に立ち会える幸せが感じられるのでは。

★ヤヴァイ・・・
友枝会 能「松風」ほか
日時:11月5日(日)13:00開演
場所:国立能楽堂
料金:S席12,000円/A席10,000円/B席8,000円/C席6,000円/D席3,000円
チケット発売:9月5日(火)11:00~
詳細

同月に同じ出演者を2度も推すのは憚られますが、それでもこの公演、ヤヴァイです。二つ上でご紹介した人間国宝・友枝昭世さんがシテ(主役)の「松風」。演目と共演者のはまり具合が、想像できます。うまくいけば、演目の世界観に魂抜かれる公演になるかも。繰り返しますが、昭世さんはMust-Seeですよ!チケット争奪戦、頑張ってください!(このサイトとかで予習していってくださいね。)

――<落語・演芸>――――――――――
★どんな夏の噺が出るかは当日お楽しみ
蜃気楼龍玉「夏の噺」
日時:8月6日(日)14:00開演
場所:新宿二丁目 アイソトープラウンジ
料金:3,000円
詳細

五街道雲助門下、蜃気楼龍玉師匠による落語会。滑稽噺に加え圓朝の怪談噺もネタとしてお持ちなので、広く期待できそうな会です。圓朝噺の残忍な場面を淡々と語る様子に思わずぞくりとさせられます。

★夏恒例の寄席の特別興行
鈴本演芸場中席夜の部「吉例夏夜噺 さん喬権太楼特選集」
日時:8月11日(金)~20日(日)17:20開演
場所:鈴本演芸場
料金:3,500円
詳細

おふたりが交互にトリをとります。ネタ出しされているので、聴いてみたい噺を狙って行ってみるのもよし。今回は「船徳」「笠碁」「一人酒盛」が共通のネタで出ているので、聴き比べてみるのもよし。ほかの出演者も豪華で、聴き甲斐ある10日間になること間違いなし。

★昔ながらの様式で怪談噺を聴く会
ノラや寄席 燭台の灯で聴く夏の夜噺~菊之丞独演会
日時:8月13日(日)18:00開演
場所:高円寺 koenji HACO
料金:3,000円(ワンドリンク付)
詳細

三遊亭圓朝作「真景累ヶ淵」より「豊志賀の死」を口演。会場が小さいのがむしろ怪談噺の臨場感を煽りそう。色気の漂う高座を見せる菊之丞師匠が豊志賀の変化をどう見せるのかお楽しみ。

★師匠VS一番弟子?!
柳家権太楼・甚語楼親子会
日時:9月9日(土)14:00開演
場所:横浜にぎわい座 芸能ホール
料金:3,100円
詳細

滑稽噺も人情噺も自在に演じる師匠・権太楼に、一番弟子甚語楼がどの噺で挑むのか。ほんわか親子会になるのか、せめぎ合い親子会になるのかは、現場に行ってのお楽しみ!

★一朝DNAを存分に楽しむ夕べ
朝也改メ春風亭三朝真打昇進披露公演
日時:9月11日(月)19:00開演
場所:横浜にぎわい座 芸能ホール
料金:3,100円
詳細

この春真打に昇進した春風亭三朝師匠の披露興行。三朝師の師匠・一朝師をはじめとして、一門の真打、柳朝・一之輔各師匠も登場。一朝DNAを存分に楽しむ夕べとなりそう。披露口上付きならもっと楽しい。

★古典落語の軽妙洒脱さを存分に
第42回のれん噺
日時:9月18日(月・祝)13:00開演
場所:日本橋社会教育会館
料金:3,000円
予約問合:03-3542-3612

五街道雲助、柳亭小燕枝、古今亭志ん橋、春風亭一朝による、古典落語の軽妙洒脱さを存分に楽しめる落語会。師匠たちの口調や噺から、未知であるところの江戸時代を身近に引き寄せられるかも。

★いよいよファイナル!
らくご街道雲助五拾三次「大詰」
日時:9月26日(火)19:00開演
場所:日本橋劇場
料金:3,000円
詳細

いたちや主催による五街道雲助師匠のらくご街道もいよいよファイナルへ。単身でいらしてじっくり聞き入るお客さんも多く、寄せられた感想はいたちやHP内のブログ()で読めます。満足度の高い会であることが一目瞭然!

★どんなネタが飛び出すか?!
文京らくご会「さん喬・正蔵ネタおろし二人会」
日時:9月29日(金)19:00開演
場所:文京シビックホール・小ホール
料金:3,500円
詳細

去年「さん喬・正蔵のふたり文化祭」を鈴本演芸場で開催し、落語のみならず日本舞踊や芝居も披露した、息の合うおふたりによる落語会。すでにたくさんのネタをお持ちの両師匠が今どんなネタをおろすのかが大いに気になるところ。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

秋がきた!江戸の暦をお題に一席

栗ご飯の美味しい季節ですね。 栗に秋刀魚にきのこに新米。ともすればどんな食材もスーパーで年中手に入る時代ではあるけれど、だからこそ季節を感じ…

10月のピックアップ公演

10月ですね。引き続き食欲の秋、芸術の秋を堪能しましょう。 ――<歌舞伎>―――――――――― ★歌舞伎の魅力って、やっぱり役者さんの魅…

11月のピックアップ公演

寒くなってきましたね。今月のピックアップは、年末年始にかかるものもちらほら。忘年会、新年会の予定が入る前に観劇のためのスケジュールはブロック…

ワキ方大活躍!

まんまなタイトルですみません。というか、オススメしたい公演名が「ワキ方が活躍する能」なんです。 そしてこれからここに書くのは、以前の私がと…

6月のピックアップ公演

毎月1回、近々行われる公演やチケット発売の公演の中から、ここんセレクトをご紹介。今月のあなたの伝芸HPチャージにお役立ていただければ幸甚です…

とりあえずこの人たちは、本当に見といたほうがいい。

日本舞踊界のサラブレッド5人が結成する五耀會(ごようかい)。 いずれも実力ピカイチ☆の5人が、メンバーのお稽古場所で、 毎月「日本舞踊への誘…

残席、僅少ですが…。

江戸城という閉ざされた世界を舞台に繰り広げられたドラマの数々を、 演目を通して垣間見るという趣向のこの公演。 キレッキレの渡辺保氏のお話に始…

12月のピックアップ公演

あれよあれよという間に今年も師走を迎えてしまいましたよ。観劇納め、観劇始めにもオススメの公演を今月もあれやこれやご紹介しまーす。 ――…

目付柱が消えたらアナタも一人前。心眼を研ぎ澄ませ!【国立能楽堂中正面特集】

「能はよくわからない」と嘆くあなたへ。 わからなくても定期的に公演に足を運んでいれば、自分なりの面白さがきっと見つかるはず。 回数を重ねるの…

太棹三味線の音色が沁みる夜

秋も深まる10月下旬、東京・三軒茶屋の劇場に足を運ぶと、この日ばかりは現代美術作家 杉本博司さんが主の茶室のゲストとして観客はもてなされます…

It’s magical! @明治神宮

毎年11月3日文化の日は、東京・明治神宮の例大祭。 神宮北側の広大な緑地で、普段目にすることの少ない芸能・武芸が奉納される。 数年前、ふらっ…

間に合ううちに

あの名人の芸に間に合いたかったな、という人は枚挙に暇がありません。 ギリギリ間に合った人でも、脂の乗り切った最盛期には間に合わなかったな、と…

上方がそんなら、江戸はこうだよ! 六花街集結!

本日、上方舞の公演情報をご紹介しましたが、 喧嘩を売るように(笑)、江戸のおどりをご覧いただける公演をご紹介! 江戸っ子は気が短けぇんでい…

暗闇で聴覚を研ぎ澄まそう

こちらの公演は終了しました。 本当の闇が失われて久しい21世紀のお江戸。 街はいつでも明るく、私達の目は常に何かを捉え、脳はその処理に追わ…

Who is 太郎冠者?

「太郎冠者(たろうかじゃ)」という言葉を初めて目にしたのは小学生のとき。 国語の教科書に載っていた「附子(ぶす)」でだった。 「あおげ あお…

ページ上部へ戻る