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長唄三味線その12 ゴールは遠く、果てしなく ~again~

Text by : ここんゲストメンバーM

このところ、お稽古からの帰り道は決まって、「もう夏ですねぇ」「最初のお稽古の頃はコート着てたもんね」と言い合いながら、時の流れをしみじみと噛みしめています。

そう、初めてのお稽古から約5か月。
思えば遠くに来たものです…。

ここで、初回のお稽古レポートを振り返ってみましょう。

 

「初日のこの日は、撥の持ち方、三味線の構え方、楽譜の読み方で1時間半が終わってしまいました…。チーン。」(「長唄三味線その1 ゴールは遠く、果てしなく」より)

なんと、三味線を弾くことなくお稽古を終えていました。

その私たちが、なんと今ではこうです。

 

先生稽古場にご到着

音の調子を整えていただく(まだ自分たちではできません~)

先生「では、最初からやってみましょう」

さっと三味線を構える

『越後獅子』(短縮版)を弾く(しかも演奏が楽しい!!)

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お稽古メンバーのうち2人は、すでに楽譜を全部暗記して演奏しています!

 

さすがの私たちにも「上達した!」という実感と、一曲弾き終わった後の満足感が、あります!(声を大にして)

しかし今回のお稽古で、先生からこんなご指導が。

 

先生「最初はもっとほんわか弾いて」

え?

ほんわか?

Hon-waka?


先生「全員で気持ちを合わせて演奏しないと」

みんなと合わせる?

キモチってなんだっけ?

…ぽかーん。

 

改めて自分たちの演奏を振り返るメンバー。
そう言われてみると、楽譜の通り弾くことに夢中で、がむしゃらに撥をふりおろし、次の音のことばかり考えるので、拍子もどんどん走りがちになっていました。

『越後獅子』の楽曲が本来持っている朗らかさ、楽しさ、そしてそこはかとなく漂う哀愁…。

それらを表現することや、全員で呼吸を合わせて演奏するという、大事なことをすっかり忘れていたのです。

うーん。
とは言え、一生懸命演奏すると、隣の人の音すら聞こえなくなってしまうのですが、一体どうしたら…。

少しは近づいたかに見えていたゴールは、一瞬にして霧の向こうへと消えていったのでした。
またしても「ゴールは遠く、果てしなく」状態…。

が、ここまで先生に導いてもらったからこそ、もうひとつ上のレベルに行きたい!!

残すお稽古はあと2回。
さぁどうなる?ここん版『越後獅子』!!

ちなみに今回のお稽古の終盤のこと。

先生から「ちょっと構えがおかしい」と、初回のお稽古からさんざん、それはもうさんざん練習してきた基本のキ「三味線の構え方」を今さら注意されたのは、なにを隠そうワタクシです。

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我々の三味線を次々と調弦していく栄八郎先生。調子の合った三味線は一の糸が共鳴してビンビン響きます。これがまたたまらんのです。


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楽器協力:株式会社SEION
稽古場協力:穏の座

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