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舞台の上にも春がやってきた!

どこからともなく梅の香りが漂ってきて、
新しい季節の訪れを感じさせる今日この頃。

桜の開花予想まで発表されて、気分はもうすっかり春です。
(今年は例年より1週間くらい早く開花するとかしないとか)

来月の歌舞伎座には、舞台上にも満開の桜が登場しますよー。

『祇園祭礼信仰記(ぎおんさいれいしんこうき)』4段目「金閣寺」です。

悪者に捕えられ、金閣寺の桜の木に縛られて身動きが取れなくなってしまった
主役の雪姫(画家雪舟の孫娘という設定)が、
つま先で桜の花びらを集めて鼠の絵を描くと、そこに命が宿り、
縛りつけていた綱をかじりきってくれる…というお話(かなりざっくり)。

金閣寺に桜という豪華な舞台美術と、美しい雪姫、
そしてメルヘンチックな要素もあり人気の作品です。

そして、なんといってもこの物語のみどころ、
且つ、つっこみどころは、その満開の桜。

この桜の花びらが…

舞う、いや、降る、いや…落ちてきます!

ヒラヒラどころではありません。

ドバドバ落ちてきます!

そのうち、花吹雪で主役の雪姫がみえなくなります(!)

一瞬「え、ここまでやって大丈夫なの」と不安になるほどですが、

この花びらの隙間からチラチラ見える雪姫が、うつくしいのですよねぇ。

そして極限まで誇張された「金閣寺」の桜をみていると、

自分までその渦に巻き込まれてしまったような感覚になります・・・

手加減なしの桜吹雪の嵐に、一味違ったお花見を楽しめることでしょう。

また、雪姫を演じるのは、この公演で5代目中村雀右衛門を襲名する中村芝雀さん。

晩年まで娘役を演じた亡き父・先代雀右衛門のDNAを受け継いだ、かわいさ、若々しさが魅力。

桜と見間違うほどの美しさを携えた、新生・雀右衛門の雪姫に期待!

チケットは現在発売中です。詳細はこちらまで。


◆中村芝雀改め 五代目中村雀右衛門襲名披露 三月大歌舞伎◆

平成28年3月3日(木)~27日(日)

昼の部 午前11時~
夜の部 午後4時30分~

歌舞伎座

チケットなど詳細はこちら

kokon

 

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