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長唄その7 いよいよ浴衣会が近づいて、分け口でのおけいこがスタート

さてさて、分け口も決まり、浴衣会まで残すところあと3回のおけいこ(+リハーサル)を残すのみ。
前回から約1ヶ月ぶりのおけいこです。
自分のパートが決まったからには、もう今までのように「難しい…」とか何とか言って、曖昧なままという訳にもいかなくなってきました(いや、本当は毎回キチンと習得すべきなんですが…)。
とにかく、先生のお手本音源から自分の分け口部分だけを編集してけいこ前に聴き続けます。

そして、けいこ日当日。

”いつものように最初は全員で合わせるのかな~”、なんて考えは甘かった。
雑談を楽しみ場が和んだ所で、先生から「せっかく分け口も決まったので、分け口の通りに最初から通してみましょう」と、各々の担当を一通り確認し、おもむろに分け口別のけいこ開始が告げられたのです。
ついに、分け口別通し稽古がスタート。

緊張の1回目。
この日、おけいこをお休みした2人の分け口は、浴衣会に参加出来ないここんメンバーのMさんが担当。「仕てぇ~来いな!」の威勢のいい地合い(台詞の様に唄う部分)に続いて、全員で唄う「ツレ」の部分に入ります。
ここはみんなで気持ちよく唄いきり、さて、いよいよ分け口部分に突入です。
自分の分け口が近づくにつれて、そわそわするし、顔が固まってきてしまいます。
分け口の第一声なんて、声が震えて…ド緊張!

それでも、みんな上手!曲後半の「ちらし」部分の、中でも「段ぎれ」と呼ばれる長唄の多くの曲に構成されている“フィナーレ”の部分は合わせるのが難しかったけど、思ったよりスムーズに全体を通し終わりました。
みんなで合わせるとやっぱり気持ちがいい!

長唄稽古7
そしてそして、私はというと…分け口の大部分は自分が希望した箇所。
にも関わらず、「高音」「延ばす」「間合い」の肝心な部分の練習不足が露呈されて、浴衣会での舞台がかなり不安な状態だということが分かりました(ふぅー)。

例えば、特に抑揚が重要な地合い部分の「やれ扨(さて)いっかな出しゃしょない」の「出(だ)」と「しゃ(強めの印象で急に音程が高くなる)」の音の高低差がノドが詰まってよく出ない…、「華奢に召したる」の「華奢に」の「に」を延ばす拍数(10拍くらい)が取れないので、次の「召したる」に入る間合いが取れない…。更には「もっと自信を持って」と先生からアドバイスをいただく程、不安な感じ。

それでも、苦手な部分、例えば延ばす部分では「どこまで延ばすか分からなくなったら、大抵まだかなぁ、と思うくらい音を延ばして大丈夫」とアドバイスをいただいたり、間合いが分からなくなっていたところでは、口三味線で「「チン リンリンチン チーン」の「チ(ーン)」に合わせて入って」などと何度も三味線を弾いてくださったりと、一カ所ずつ先生が丁寧に説明しながら修正してくださるので、今まで思い込みで間違えて覚えてしまっていた所もよく分かりました。ただ、やはり一度覚え込んでしまったことは、意識しても直すのが難しく、2回目に通したときも、同じ所を同じように間違え続けるのでした…ちょっと凹む。

色々と課題はありつつも、1人1人が自分の声で自分らしく唄っていて、「ツレ」での調和も楽しくて、浴衣会が楽しみになってきたのと同じくらい、増々長唄のおけいこが楽しくなってきました。

( ここん管理人 A )

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